AI Automation Platform - 10年の歴史
2013年から2026年まで、BPMN と AI 自動化に挑戦し続けた記録
Timeline
2013 — The Beginning
構想: bpmchat.com
夢:
- チャット × ワークフロー × AI
- 誰もが業務を自動化できる世界
- “作って動かしながら考える”
初期技術スタック:
- ProcessMaker (BPMS)
- Google Apps Script (チャット連携)
- Lambda (Python API)
課題:
- BPMNの設計が難しい
- ツールの学習コストが高い
- 保守が複雑になる
2014-2016 — Trial and Error
試したツール:
- ProcessMaker — ワークフロー設計ツール
- ✅ 良い点: Drag & Drop で画面作成
- ❌ 悪い点: カスタマイズ性が低い、バージョンアップで破綻
- JIRA + Confluence — プロジェクト管理
- ✅ 良い点: Issue 管理が強力
- ❌ 悪い点: ワークフロー自動化が弱い
- SpreadSheet + AppSheet — データ管理・画面作成
- ✅ 良い点: 簡単にアプリが作れる
- ❌ 悪い点: 複雑なロジックが書けない
教訓:
「簡単なツールは制限が多く、柔軟なツールは難しい」
2017-2019 — The RPA Era
UiPath、Automation Anywhere、WinActor…
やったこと:
- Excel → Web アプリへの自動入力
- メール自動送信
- PDF → データ抽出
問題:
- 画面変更で RPA が壊れる
- テストが地獄
- 「保守できない遺産」が量産される
悟り:
「RPA は silver bullet ではない」
2020 — ChatGPT 前夜
Google Colab + FastAPI + Django
アプローチ:
- バックエンド: Lambda (Python)
- フロント: GAS (Google Apps Script)
- データ: SpreadSheet
bpmchat.com の主要機能:
- 🎤 音声入力: Google Speech API
- 💬 チャット: Google Chat + GAS
- 📊 データ管理: SpreadSheet + JIRA
- 🖼️ 画像解析: OCR (LINE + GAS)
- 🏢 VirtualOffice: ビデオ会議 + 画面共有
成果:
- 59個の n8n ワークフロー
- GAS 中心の開発スタイル確立
- “動くもの” は作れるようになった
しかし:
「メンテナンスが追いつかない。ツールが多すぎる。」
2021-2023 — The Integration Hell
問題:
- Lambda、GAS、n8n、UiPath、AppSheet…
- それぞれ違う言語、違う管理画面
- ドキュメントが散在
- 「どこに何があるか」が分からない
試行錯誤:
- Notion で統合管理 → 挫折
- Mermaid で図を自動生成 → コードから図への同期が難しい
- GitHub で一元管理 → Issue が増えすぎる
教訓:
「統合は難しい。特に人間が手でやると破綻する。」
2023-2024 — AI の登場
ChatGPT、GitHub Copilot、Claude…
気づき:
- AI は「対話的に開発できる」
- コードを書きながら、AI に相談できる
- これが、bpmchat.com の “チャット × 開発” の形か?
実験:
- Copilot で GAS コード生成
- ChatGPT でドキュメント作成
- Claude で Issue 整理
限界:
- AI は「その場限り」
- 文脈を覚えてくれない
- システム全体の自動化にはならない
2025 — The Turning Point
AUTOCREATE プロジェクト
コンセプト:
- AI が AI 自身を作る
- 命名規則を守れば、自動統合される
router,gradio_interfaceで検出
成果:
- Supabase をメインDBに採用
- Realtime で状態同期
- Python (
SupabaseCopilotBridge.py) で VS Code 連携
そして、決定的な発見:
noVNC + Gateway = AI 用の OS
気づき:
- noVNC: ブラウザで動く VNC クライアント
- Gateway: AI がアクセスできる仮想デスクトップ
- AI がブラウザを通じて「仮想 OS」を操作できる
重要な洞察(2026年2月の振り返り):
noVNC 自体は10年以上前から知っていた。
でも当時は「使い勝手が…」と思って見送っていた。しかし、Gateway(silkeway)の登場で すべてが変わった。
Gateway が noVNC を「実用的」にした。
AI がアクセスできる「仮想 OS」として機能する条件が整った。
つまり:
- 2013年: noVNC 存在を知る → 使い勝手に懸念 → 見送り
- 2015-2024: VirtualOffice(人間用)で Video + Screen Sharing
- 2025年: Gateway 出現 → noVNC が「AI用OS」として現実的に 💡
- 技術は存在していた。足りなかったのは「組み合わせ方」だった。
これは bpmchat.com の VirtualOffice の進化形:
VirtualOffice (2013-2020)
↓
noVNC Gateway (2025)
↓
AI が「自分のPC」を持つ
意味:
- AI は単なる「チャット」ではない
- AI は「仮想マシン」を操作する
- AI が「人間と同じ環境」で作業できる
実装:
- noVNC で Linux デスクトップをブラウザ表示
- pyautogui で AI が操作
- VS Code, Terminal, Browser すべて AI がアクセス可能
そして、もう一つの重要な気づき(2026年2月):
「AI が AI に指示して連携していく」
「シンクライアント = AI の目・口・耳」
意味:
- AI が AI に指示 → AUTOCREATE の進化系。Copilot が別の AI に仕事を依頼できる
- シンクライアント(noVNC Gateway)= AI の感覚器官:
- 目(👁️): 画面をキャプチャして「見る」
- 口(🗣️): コマンドを実行して「話す」
- 耳(👂): 出力を受け取って「聞く」
- Copilot が “目・口・耳” を持つ → 単なる「チャット」から「存在」へ
これが意味すること:
- AI は単独では「脳」だけ
- noVNC Gateway という「身体」を得ることで、初めて行動できる
- AI 同士が連携する = 複数の「脳」が同じ「身体」を共有できる
- シンクライアント = AI のインターフェース to Physical World
しかし:
「まだ Parts(部品)レベル。System 全体にはなっていない。」
2026 — AI Automation Platform
すべてが繋がった。
GitHub Issue 駆動型 + noVNC AI OS:
- Issue を書く → GitHub Actions → Supabase → VS Code Copilot
- AI が常に隣にいる
- AI が noVNC Gateway を通じて「仮想 OS」を持つ
- システムが “生きている”
アーキテクチャの統合:
GitHub (Issue, Actions, Pages)
↓
Supabase (PostgreSQL + Realtime + RLS) ← 状態管理の中心
↓
VS Code Copilot (Python Bridge) ← AI インターフェース
↓
noVNC Gateway ← AI 用の仮想デスクトップ
↓
n8n (59 workflows) ← ワークフロー実行
noVNC + Gateway が実現したこと:
- ✅ AI が「デスクトップ環境」を持つ - ブラウザ、ターミナル、VS Code すべてアクセス可能
- ✅ pyautogui で完全自動化 - マウス・キーボード操作を AI が実行
- ✅ 人間と同じ環境 - AI は「リモートワーカー」として働く
- ✅ スケーラブル - 複数の AI エージェントが並列動作可能
これが意味すること:
「AI は単なるチャットボットではない。AI は開発者であり、同僚である。」
bpmchat.com の夢が完成した:
- 🎤 音声入力 → VS Code Copilot Chat
- 🏢 VirtualOffice → noVNC Gateway
- 📊 SpreadSheet → Supabase PostgreSQL
- ⚙️ BPMS → GitHub Actions + n8n
- 🤖 RPA → pyautogui + Copilot
Milestone 進捗:
- ✅ Milestone 1: Supabase Infrastructure (2026-02-27)
- 🟡 Milestone 2: GitHub Actions (進行中)
- ⏳ Milestone 3: Copilot Bridge (計画中)
今の気持ち:
「やっと、実現できそうだ。10年かかった。」
Key Lessons (10年の教訓)
1. 簡単なツールは限界がある
- Drag & Drop は嬉しいが、カスタマイズできない
- “No-Code” は結局 “Low-Code” になる
2. 統合は自動化しなければ破綻する
- 人間が手で統合すると、メンテナンスが地獄
- 命名規則 + 自動検出が鍵
3. AI は「対話的開発」を可能にする
- コードを書く = AI と相談する
- Issue = AI への指示書
4. データベースが中心
- すべての状態を DB に集約(Supabase)
- Realtime で同期
- RLS でセキュリティ
5. GitHub は開発者の OS
- Issue, Actions, Pages, Projects
- すべてが揃っている
- 外部ツールを減らせる
6. “作って動かしながら考える” の実現方法
Issue 書く
↓ (自動)
AI が実装
↓ (自動)
Supabase に反映
↓ (自動)
Realtime で確認
これが答えだった。
What’s Next?
Short Term (2026 Q1)
- ✅ Milestone 2 完了
- ✅ Milestone 3 開始
- ✅ Wiki 充実化
Medium Term (2026 Q2-Q3)
- End-to-End 自動化テスト
- 外部ユーザーによるフィードバック
- n8n ワークフローの GitHub 管理
Long Term (2026 Q4-)
- bpmchat.com の全機能を統合
- AI 自身がシステムを改善する仕組み
- “AIがAI自身をOSレベルで作成していく” の完全実現
Acknowledgments
10年間、諦めずに続けられたのは:
- ProcessMaker, n8n, UiPath… すべてのツールから学んだ
- GAS, Lambda, Supabase… 技術の進化に助けられた
- そして、2026年、Copilot との出会いがすべてを変えた
ありがとう。
“The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking.”
— Steve Jobs
私は10年、探し続けた。そして、見つけた。